
「夫を味方にする方法」はピッコマで公開されている漫画で、私の好きな漫画の一つです。
今回は9話を読んだので、個人の感想と考察をご紹介します。
夫を味方にする方法9話の感想と考察(一部ネタバレあり)
この記事では、第9話を読んだ感想と考察をお届けします。
一部ネタバレを含む内容となりますので、未読の方はご注意ください!
イースケへの積極的アプローチ
華やかな国王夫妻の結婚記念パーティーの中、ルードベキアは相変わらず冷たい態度を取り続けるイースケに対して、あきらめることなく積極的に話しかけようと奮闘します。
彼女の明るい努力にもかかわらず、イースケの態度は一切変わることなく、終始冷たく突き放すような雰囲気を保っています。
それでもルードベキアがイースケとの距離を縮めるために話しかけている姿勢には感心しますが、見ている側としては、「せめて人前のパーティーの場では少しは協調性を見せてくれないものか」と思ってしまいます。
少なくとも形式上、彼らは夫婦として認識されているわけですから、その場にふさわしい振る舞いをするべきではないでしょうか。
そんな冷淡なイースケでしたが、ルードベキアのある一言が、彼の態度に大きな変化をもたらします。
ルードベキアが「これからは物陰から見守るだけにします」と冗談交じりに言った瞬間、イースケは突然驚いた表情を見せ、彼女に詰め寄るのです。
このシーンでは、普段の冷徹な彼の姿とのギャップが際立ち、読者に意外性を感じさせます。
イースケの反応の理由を聞くと、北部の騎士たちは剣気と神聖力を高めて戦う際、極度の興奮状態に陥ることがあるのだとか。
そのため、戦場では彼らが魔物だけでなく、無関係な人々や周囲の存在に対しても危害を及ぼす可能性があるというのです。
イースケの懸念は、「もしルードベキアが物陰で自分を見守っていたら、誤って斬ってしまうことになるかもしれない」というものでした。
この状況を聞いてしまうと、いくらルードベキアが戦場に足を運ぶ可能性が低いとはいえ、「物陰から見守る」という軽い冗談が思わぬ危険を含んでいることに驚かされます。
普段は冷淡で近寄りがたいイースケですが、ルードベキアの安全を第一に考えていることが垣間見えるこのシーンは、彼の中に隠された思いやりを感じさせるものでした。
複雑な背景を持つ国王夫妻と王女
パーティーの主役である国王夫妻と王女が登場する場面では、物語の新たな側面が描かれます。
初対面となった国王夫妻に対し、ルードベキアは丁寧に挨拶を交わしますが、会話自体は表面的なもので、まだ深い交流は見られません。
それでも、国王は比較的穏やかで良識的な人物のように感じられ、ルードベキアにとっては良い第一印象だったのではないでしょうか。
一方で、王妃と王女には複雑な事情があることが明らかになります。
特に王妃は、もともと東国の奴隷だった過去を持つ人物であり、現在の地位に至るまでに国王の強い愛があったことが伺えます。
しかしながら、その血筋や背景が原因で、王女は本来あるべき「王女としての地位」を認められていないという不遇な状況にあるようです。
この王妃と王女のエピソードを聞いたルードベキアは、自分の境遇を彼女たちに重ね合わせるかのように感じ、同情心を抱きます。
彼女たちが抱える問題や複雑な家庭環境に対し、ルードベキアが感情移入をするシーンは、彼女の優しさや人間らしさを際立たせています。
王女との関係性については、今後の物語の展開によって深まる可能性も感じられます。
同じように厳しい立場で生きる者同士、信頼関係を築くことで、ルードベキアにとっても心の支えとなる存在になるのではないでしょうか。
また、王妃と王女に気に入られることができれば、ルードベキアがこの国で生きやすくなるような展開も期待できそうです。
ルードベキアとイースケの微妙な距離感
今回のエピソードでは、ルードベキアとイースケの関係性にわずかな変化が見られました。
特にイースケがルードベキアの身を案じるような態度を見せた点は、これまでの彼の冷徹な姿とは対照的で、彼の心の中にある葛藤や彼女への気持ちを想像させるものでした。
一方で、国王夫妻や王妃、王女といった新たな登場人物たちが物語に深みを与えています。
特に、王妃と王女の抱える問題や立場は、ルードベキアの物語と絡み合い、今後どのような形で展開していくのか大いに注目されます。
ルードベキアがこれからどのようにして自分の居場所を作り、イースケとの関係を築いていくのか。
そして、彼女が王妃や王女とどのような絆を結んでいくのか。
これからの展開が非常に楽しみになるエピソードでした。次回も引き続き注目していきたいと思います。