
「夫を味方にする方法」はピッコマで公開されている漫画です。
今回は27話を読んだので、個人の感想と考察をご紹介します。
夫を味方にする方法27話の感想と考察(一部ネタバレあり)
今回のエピソードでは、ルードベキアの内面がより深く掘り下げられ、彼女の抱える過去と現在の葛藤が色濃く描かれました。
さらに、イースケとの距離感にも変化が生まれ、二人の関係が少しずつ動き出しているのが感じられます。
ルードベキアの悪夢と、目覚めた後の展開を中心に考察していきます。
それでは、今回の第27話のエピソードについて詳しく振り返りながら考察していきたいと思います。
一部ネタバレを含む内容となりますので、未読の方はご注意ください!
悪夢として蘇る「前のルードベキア」の記憶
イースケの隣で眠りについたルードベキアでしたが、その眠りは安らかなものではありませんでした。
彼女は「前のルードベキア」——つまり、原作のルードベキアとしての記憶を悪夢として見ることになります。
ルードベキアがこの体に憑依してから、時折、以前の持ち主の記憶が蘇ることがあると語られていました。
今回の悪夢は、その影響によるものだったのでしょう。
夢の中で、彼女はエレニアを毒殺したことを不気味な笑みを浮かべながら語り、それに怒りをあらわにするイースケと対峙していました。
その姿は、まさに「悪女」として描かれていた原作のルードベキアそのもの。
いや~、原作のルードベキアは徹底した悪役キャラクターとはいえ、ここまで冷酷で狂気じみていたとは……。
彼女の姿からは、一切の後悔も見られず、むしろその罪を楽しんでいるようにも感じられました。
まさに「サイコパス」といった印象ですね。
しかし、このような性格になってしまったのは、彼女が育ったボルヒア家の環境のせいである可能性が高いです。
幼い頃から歪んだ価値観を植え付けられ、逃げ場のない状況で育った結果、あのような残酷な人格が形成されたのかもしれません。
そう考えると、彼女自身もまた、被害者の一人だったと言えるでしょう。
だからこそ、今のルードベキアには、過去の彼女とは違う道を歩んでほしい。
あの環境が彼女を壊してしまったとしても、新しい人生では、自分自身の意志で「本当になりたい自分」を選べるはず。
そう願わずにはいられません。
目覚めた後の変化——イースケとの距離感
悪夢から目覚めたルードベキアは、目の前にじっとこちらを見つめるイースケの姿を認めます。
「そんなに見つめられたら、さすがに驚いてしまいますよね……。」
彼が何を考えていたのかは明言されていませんが、おそらくルードベキアの寝顔や寝言、あるいは彼女が夢の中で見せた反応を気にしていたのでしょう。
彼が彼女に対して少しずつ興味を抱いていることが伝わってきます。
その後、イースケの提案で昼食を共にすることになります。
これまでの関係性を考えると、これは大きな進展ではないでしょうか。
「ただ隣で眠っただけでなく、一緒に食事を取る」というのは、単なる主人と客の関係以上のものを感じさせます。
さらに、イースケは「神殿に一緒に行こう」と誘います。
これまでの彼を考えると、自らそのような提案をするのは意外なこと。
しかし、これは彼がルードベキアのことを気にかけている証拠とも言えます。
単なる義務や形式的な関係ではなく、彼女という存在を徐々に受け入れようとしているのかもしれませんね。
二人の未来はどうなるのか?
結局、この夜は何事もなく添い寝するだけで終わりました。
おそらく「正式な初夜を迎えるのは、まだもう少し先」になりそうです。
しかし、今回のエピソードを通じて、二人の関係性に微妙な変化が生じているのは明らかでした。
- ルードベキアは、前の記憶と自分を切り離し、新しい人生を歩もうとしている
- イースケは、彼女の存在を無視するのではなく、少しずつ関わりを持とうとしている
この流れが続くのであれば、今後の二人の距離はさらに縮まっていくことでしょう。
ただし、まだルードベキアが完全に安心できる状況ではないことも事実。
彼女は未だにボルヒア家からの影響を断ち切れておらず、イースケのことも完全には信じ切れていません。
一方で、イースケも彼女をどう扱うべきか模索しているように見えます。
果たして二人の関係はどのように進展していくのか?
ルードベキアは過去の影から逃れ、新たな道を切り開くことができるのか?
今後の展開にますます目が離せませんね!